あいまいな宇宙の全て（後編）

前回のブログでは、あいまいさについて言及した。

 

私はこの世界は基本的にあいまいで、だからこそ自分で決めた通りになってしまうことを知っているので、続きを書くのが憚られた。

 

白黒の勾玉でできた円の、白には黒の、黒には白の、それぞれの小さな点があって、たとえば白が自分で決めた思い通りの世界だとするよ？

私は基本的に白い、自分で決めた世界にいるけど、その中には黒い点があるだろう？

今日はその話をするよ。

 

私は断捨離気味に「ああ、部屋にものが多いな、全部メルかってシンプルな、上等なものだけ少し使って暮らしたい」と思って、メルカリで得た資金を元に無印良品のベッドカバーや掛け布団カバー、ケットなんかを買った。

 

 

無印良品に行ってまあここでもいろいろあったんだけど、話が長くなりすぎるので割愛するよ。

 

もともとあるニトリの高反発クッションを枕代わりにしているんだけど、これが寝心地がいいので、今使っている獣の柄のファーみたいなカバーを買い替えて無印良品のグレーのケットなんかと合う白かなんか、無地のものが欲しくてニトリに行ってクッションカバーを買ったの。

 

そしたら大きさが合わなくて、ニトリの人に聞いたら「お手持ちのクッションはジャンボクッションじゃないですか？うちは普通のクッションかジャンボの2種類しかないんですよ」

 

と、カップヌードルかカップヌードルBigみたいなこと言うから「そうか、うちのクッションはジャンボの方か」と思ってね、ジャンボの白のカバーに交換してもらったの。

 

そしたら今度は新婚さんかよっていうフリルが縁取りについてて、若干大きさも合わない。ぶかぶかしてる。フリルの部分入れての大きさかな、と思って

「すいませんなんか周りにヒラヒラとか付いてない普通のやつで大きさ合うやつ欲しいんですけど」

って言って全くの無地は今ないけどちょっと刺繍が入ってるみたいので、ヒラヒラがないことを確認して交換した。

 

そしたらまた大きさが合わない。

 

今更かよと思うだろうけど、私は普通orジャンボと聞いていたのでジャンボだろと疑わなかったけど、獣柄のカバーを確認して、全然大きさ違うじゃん、てなって、一応獣のやつ持ってニトリに行ったのね、ジャンボじゃないやつ、ヒラヒラのジャンボ、刺繍のジャンボだからもうニトリに行くのも4回目なのね。

 

そしたら「ヒラヒラ付いてました？」って口角の片方だけ上げて苦笑いみたいな、もう本当申し訳ないんだけど今私は断捨離気味に「ああ、部屋にものが多いな、全部メルかってシンプルな、上等なものだけ少し使って云々」と思っているから妥協は許されない。

 

「ヒラヒラは付いてなかったんですけどサイズが合わなくて」

と言って獣柄のカバーを見せると

「ああ、これは座布団ですね」と予想外のことを言われて、私もまさか座布団で寝ていて「寝心地がいいなあ」と思っていたと思うとちょっと恥ずかしくて多分ニトリの人も「もう枕買えよ」と思ってるに違いない。

 

それにもしかしたら私がニトリの袋持って来店した瞬間インカムで

「ジャンボ来ましたーーー！！！！！！」by受付的な可愛い子

「やばい！どんだけだよ！！」by飲み会の段取りバッチリです元運動部

「ドストエフスキーの『罪と罰』、ですね」by出版社か新聞社目指してます文学部

などと言われたかもしれない。

 

でも座布団だからカバーのサイズが全然合わないのも納得して座布団カバー売り場に連れてってもらって店員の無言の「もうこの中のどれかから選んで」みたいな、そんなプレッシャーを感じ、また、どれもこれもおばあちゃんちみたいな柄のなんか見てると辛くなるような、おばあちゃん元気かな、とか、ヨーカドーとかにもあるのかも、と思ってニトリをコッソーーーーリ後にしたつもりだけど「いつもありがとうございます」とお見送りされてしまって恥ずかしくてしばらくニトリには行けないな、と思ってね、ヨーカドーのお布団売り場に行ったの。

 

そこにもおばあちゃんちみたいなのしかなくてね、うろうろしてたら『伸びる枕カバー』を発見したの。多少のサイズ違いにも対応します！みたいな。

 

すごくテンションかければ頑張るかもしれない、とすごくすごく考えた末に購入したのね。

 

やっぱすごくテンションかかると座布団がUの字になるよね。

 

本当に本当に申し訳ないけど返品したのね。

ニトリはヨーカドーに入ってるし、もう朝礼とかで

「最近、カバー類の返品交換が増えています」とか言われるレベルだわ、それ全部私、申し訳ないなと思って、イオンに行ったの。

 

そしたらおしゃれな座布団カバーがあったんだよね。

ポリエステル100%だから夏暑そうだけど、グレーの無地の普通の『ぴったりの』が。

 

 

 

私も暇じゃないから、かれこれ1ヶ月くらいかけて『ジャンボじゃないやつ、ヒラヒラのジャンボ、刺繍のジャンボ、伸びる枕カバー』ときてやっと無地の普通のぴったりのが買えたの。どうだカバーの買い換えで忙しい、なんて私くらいだろう。

 

私は思ったね「これが陽中の陰てやつか！」と。

 

カバーを探している時は、泥の沼の中であっちに行ってもだめ、こっちに行ってもだめ、とだめをこじらせ、暗中模索してやっと買えたから嬉しくて。Facebookのお友達はその選ばれし座布団カバーの画像が見られるから「これかあ〜！」と膝頭を打ったらいいと思う。

 

とにかく私の理想の『断捨離気味に「ああ、部屋にものが多いな、全部メルかってシンプルな、上等なものだけ少し使って暮らしたい」』というのが、まあ、座布団だけど一歩、やっと一歩叶ったのよ。

 

ずっと使ってきたクッション（枕）が座布団だというのは、飼い猫が実は狐だったみたいな衝撃があったけどね。

 「猫がエサ食べないんですけど」ってだってこれ狐ですからそりゃあ、みたいなね。どれもこれも口に合わないよね。

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この情報過多の中、月間PVが100を超えました。2/20から3ヶ月も更新してないんだけど、読んでくれてるみなさんに感謝します。

 

お便りの設定をしたんだけど多分ミスで、全然お便りが来ないのでコメント欄を設けたいと思います。いつもありがとうございます。